ミシンのヒント1 お釜の糸絡みについて
はじめまして、「ミシンのアイミ」の修理担当、「O(オー)」です。
このブログでは、ミシンを使う上でのちょっとしたヒントや、修理のレポート、お知らせ、雑記などを不定期で書かせていただこうと思っております。 あまり大したことは書けませんが、みなさんのちょっとしたつまづきをフォローできるよう、がんばります!
トラブルのご相談でよくあるのが「お釜に糸が絡まっちゃう」というものです。
ガチャガチャと大きな音がしてお釜に糸が絡みついたり、ガバガバと内釜が浮いたりするやつです。 (これ、けっこう派手な音がするので、怖いですよね・・・)
この現象に遭われた多くの方は、ミシンが突然、勝手に壊れた(暴れた)と思われるようです。 (びっくりするし、無理もありません)
でもこれ実は、単に糸の掛け方に原因があることが多く、ミシンのせいではなく人的ミスの可能性が高いのです。
説明書通りに上糸を掛けていれば防げるのですが、「説明書をすべて読んでから使う」なんて方は滅多にいらっしゃいませんよね。(わたしも家電など買っても、まったく読みませんし・・・)
なのでミシンを買うときは、お店の人に基本的な使い方をしっかり教えてもらうこが大切なのです。
それではその対策です。
「上糸を掛けるとき、てんびんに糸がしっかりと掛かっているか目で見て確認する。」
これだけです。
てんびんとは、針の近くで、針と一緒になって上下している金属の部品です。 (てんびんが外から見えるミシンと、見えないミシンがあります) その役目は、お釜に送り込んだ上糸を引き上げることと、縫い目に糸締まりを生み出すこと。
このてんびんに糸が掛かっていないと、お釜には糸が溜まったままになり、糸絡みが発生します。
この、てんびんへの糸掛ですが、重要なのは、「目で見て確認する」ことです。 ちゃんと見ないでやると、中途半端な位置までしか糸が掛からず、縫い始めるとはずれることがあります。
また、ブラザーさんのミシンのように、てんびん自体がミシンの内部に隠れてしまって確認できない物もあります。
このタイプは、隠れているてんびんの位置によっては、糸が正しく掛かりません。
ブラザーさんの場合は、はずみ車(プーリー)にある合印を上に合わせてから、上糸を掛けてください。(針上下ボタンを使ってもOKです)。
合印がない場合は、針を一番上に上げてから上糸掛けをおこなってみてください。
あ、それと、はずみ車は逆回転させないでくださいね!
基本的に、はずみ車は手前にしか回せません。 これ重要です!
上記のように糸掛けをしても、「まだお釜に糸が絡む!」という場合、残念ですが修理が必要かもしれません。
最初のきっかけは単なる「糸掛け失敗」だったとしても、それが引き金となって大事なお釜に傷がついたり、内釜回転止めを曲げてしまうことがよくあるのです。
一旦そうなると、たとえ糸を正しく掛けていたとしても、糸絡みしたり、縫い目がおかしくなったりします。
みなさんは、そうはならないよう、くれぐれも糸掛にはご注意ください。
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