ミシンのヒント3 ミシンと100円ショップ
ミシンの糸調子が合わない、目飛びがする、上糸が切れる、などの症状で修理でお預かりしたミシンを拝見してみると、、、
けっこう糸や針が粗悪品の場合があります。
断言はできませんが、おそらくは100円ショップでお買い求めの物なのでしょう。
私も100円ショップはよく利用します。とても100円とは思えないようなお買い得の商品が、たくさんありますよね!
ただ、ミシンで使う消耗品は、買わない方がいいようです。
拡大鏡で見なければまったく見分けはつかないと思いますが、針も糸も品質については、残念な物が多いのが事実です。
上の画像、左が100円ショップの粗悪品、右がオルガン社製の針です(表側)。
こちらは、それぞれの裏側です。
画像で見るとわかりずらい?(汗)かも知れませんが、虫眼鏡で見てみると、粗悪品は全体的にガザガザ、デコボコとした質感で、特に大事な針穴にバリのようなものが認められます。
簡単に言うと、美しくありません。
一方、オルガン社製の針は、高級車のピカピカな車体のような滑らかさと光沢があり、品質の高さは一目瞭然です。
針が粗悪品だと、曲がりやすく、目飛び、針折れ、糸切れなどの不具合を招きます。
針は絶対にオルガン社製をお使いください。
(もしくは、これと同等の物を)
今度は糸です。
上が100円ショップの糸で、下の画像はミシン糸の定番、フジックスのシャッペスパンの60番です。
すぐわかるのは、糸のケバだちです。
スパン糸はある程度ケバがあるのが特徴ですが、シャッペスパンはほどよく抑えられてます。
また、特に品質の落ちる糸は、細いところがあったり太いところがあったりと、全体的に均一ではなく、糸調子のずれや、不安定さを生みます。
やはり、シャッペスパンが一番使いやすい糸だと思います。
他に、ボビンもできれば手芸店などで扱っている物の方が安心でしょう。
すべてでは無いでしょうが、整形に不備があり、下糸を均一に供給できない場合もあります。
ミシン本体もそうですが、やはり”安かろう、悪かろう”というのは、あると思います。
ぜひ、品質のいい物をお使いいただき、ストレスのないミシンライフを送ってください。
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