ミシンのヒント11 糸コマの取り付け方
今回は、ミシン準備のファーストステップ、糸コマの取り付けの注意点をご案内いたします。
何だ、そんなこと? と、お思いになるかと思いますが、ここを間違えると、上糸がつったり、針が折れたりと、けっこうトラブルにつながります。
「よく針が折れる」と修理で預かったミシンが、私が縫うとまったく異常が見つからず、よくよくお聞きしてみると、糸コマの取り付け方が原因だった、ということもありました。
正しく糸コマをセットしてあれば、糸コマから糸が出るときにからまったり、引っかかったりせずに、スムースに糸が出てきて快適にミシンをお使いいただけます。
失敗例①
糸コマ押えが糸コマよりも小さい。
基本的に糸コマの縁に糸が触れないようにしてください。
また、写真のように糸コマに切れ目があると引っかかってしまいます。
失敗例②
糸コマと糸コマ押えの間に隙間が空いている。
隙間が空いていると、写真のように弛んだ糸が絡まります。
糸コマは、上の写真のように糸コマ押えでしっかりと固定してください。
ちなみに、糸の向きは、糸コマの下から出てくるのが正解です。
しかし、糸コマ押えが小さい物しかなく、どうしても糸コマの切れ目に糸が引っかかる場合は、背に腹は代えられないので、逆にしても縫えないことはないです(もちろんベストではありません)。
職業用ミシンなどでこのタイプの糸コマをセットするときは、やはり糸コマ押えを取り付けてください。
また、糸を上へ持ち上げる通称アンテナは、真っ直ぐに上に伸ばし、糸は真上に上がるようにしてください。
上の写真のように斜めに引き上げてしまうと、糸調子が乱れてしまいます。
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