ミシンのヒント2 目飛び
東京・小金井「ミシンのアイミ」で修理を担当しております、「O(オー)」です。
このブログでは、ミシンを使う上でのちょっとしたヒントや、ミシン修理レポート、お知らせ、雑記などを不定期で載せております。
ミシンは通常、一定間隔で上糸と下糸が交差することで、規則正しい縫い目ができあがります。
これは、針とお釜の剣先が絶妙なタイミングで出会うことや、微妙なすきまなどの条件によって成立するのですが、これが何らかの理由により乱れ、上下糸の交差がおきず、縫い目のできない状態を目飛びと呼びます。
原因は針の刺さらないような固い生地を度々縫ったり、針板に何度も針をぶつけて折ったりするうちに、針とお釜のタイミングがずれて起きたりするのですが、、、。
しかし、目飛びの原因は、必ずしもこのような故障だけではないのです。
お使いのミシンで目飛びが発生してしまったら、、、
まずは、針を新品に交換してみてください。
針の不良が、目飛びの大きな原因になりうるのです。
1、 お使いのミシンで使用可能な針をご用意ください。家庭用ミシンならHA×1ですが、職業用ミシンならDB針なのか、HA針なのか確認が必要です。
2、 必ず、オルガン社製の針を使ってください(もしくは同等に信頼できるメーカーの物を。100円ショップの針は厳禁です!)。
3、 高さ、向きなどに十分注意して、針棒に取り付けてください。
針は消耗品です。
「買ってから3年たつけど、一度も交換したことない」なんて方もいらっしゃるかと思いますが、これをご覧になったら、すぐ交換してください!
少し大げさに言えば、針は縫うたびに少しずつ曲がっていきます。
日ごろ、調子がいい内から小まめに交換することで、多くのミシントラブルを未然に防ぐことができます。
それと、、、縫い終わりに生地を手前に引いていないでしょうか?
これも針を曲げてしまう原因になりますので、生地は後ろへ引くようにしてください。
故障ではありませんが、、、
ニット地を縫っていて目が飛ぶときは、針をニット針(HA×1SP)に替えることが有効な手段になります。
また、段差のあるところで目が飛ぶ場合は、段差から降りるときに押え金が押えきれてない生地を、目打ちなどで押えてあげることで防ぐことができます。
縫い方にも問題がなく、針を替えても改善しない場合は、お近くの信頼できるミシン屋さんに修理を依頼してください。
目飛びは(例外をのぞいて)、修理でほとんど直りますので、ご安心ください。
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