ミシン修理レポート3 ジャノメ メモリークラフト6500 モーターベルト交換
今回の修理のご依頼は、ジャノメ さんの名機、メモリークラフト6500です。
お持ちなら、けっして手放してはいけないミシンのひとつでしょうね。
とんでもなく重いミシンですが、その分、縫い心地は最高で、パワーは現行機種よりも上ですね。
「動かない」ということでお預かりしたのですが、電源を入れてみると、ガガガーと異音がして、針が動いたり止まったりと、かなり状態が悪い印象です。
分解してみると、、、古いミシンです、それなりにホコリが溜まってました。
修理が完了したら、しっかりお掃除もする予定です。
モーター近くのカバーを開けてみると、黒いゴミのようなものが、ポロポロと出てきました。
モーターベルトがぼろぼろに劣化して、ところどころ山がありません。
これでは、異音もするし、まともに動くわけないですね。
真っ先に心配になったのは部品の在庫があるかどうか?
幸い、交換部品の引き出しに、数本だけ残っていました。
中古の部品も入れても残りはあとわずかです。
実は、すでに退職された私の上司が非常に部品に詳しく管理に長けた方で、幸い弊社にはかなり中古部品が残っています(ありがたいです〜いつも感謝です)。
ちなみに後で問い合わせたところ、ジャノメ さんにも在庫が無いとのことで危ないところでした。
分解点検を続けたところ、下糸巻きの調子もあまり良くありません。
軸の固着があるようなので、さらに分解して軸を磨き、ゴム輪を交換しました。
その他の修理、調整箇所は、、、モーターのカーボンブラシキャップの交換、電球交換、外釜剣先の傷研磨、糸通し器の修理などなど、、、。
お釜の下からゴリゴリ出ていた音も、ギヤにこびり付いた固まったグリスを取り除き、釜駆動軸に注油たら消えました。
それと最後に、外装のお掃除です。
洗剤とメラミンスポンジを使うと、とてもきれいに汚れが落とせます。
糸調子も上下とも調整し、試縫いもきれいに縫えました。
本当にこのミシンは縫い心地がいいですね。
試縫いを縫うだけでも気持ちがいいです。
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<ご注意>
この記事は、「ミシンの修理をおすすめするもの」ではありません。
経験のない方がミシンを分解するのは、非常にリスクが伴います。
軽はずみな分解をおこなったために、その後、修理不能となるケースがありますので、ご注意ください。